エコノミーピッキング


 早弾きのテクニックのひとつ、
エコノミーピッキングを練習します。
(ピックを使用すること)
オルタネイト(ダウン・アップ)ピッキングは、
ダウンとアップを交互に繰り返すピッキングですが
エコノミーピッキングはこれとは異なります。

 ルールは1本の弦で3つの音を弾くとします。
上昇していく音階ではダウン(D)、アップ(U)、
ダウン(D)でスタートすると次の弦移動した
最初の音をダウンにすること(DUD,DUD・・・)に
よってオルタネイトピッキングの法則から
はずれることになります。
しかし、弾いてみるとわかる通り、
弦移動の時のダウンピッキングの連続は
余計なピッキングの節約と
なめらかなスピードアップが得られます。

譜例1は5弦からスタートする
Cメジャースケール。
譜例2は6弦からスタートする
Gメジャースケール。
初めのうちは、4分音符=60くらいの
ゆっくりとした3連符として練習し、
徐々にテンポを上げていき、
最終的に倍テンポの6連符として弾けるように
なるまでステップアップしていくとよいでしょう。
コツは弦移動の際(ダウン・ダウン連続のところと、
アップ・アップ連続のところ)に
ピッキングが空中で止まらず、
すぐに隣の弦に吸い付くように弾くこと。

譜例1 C major scale
 


譜例2 G major scale 
 


譜例3は5弦からスタートする
Cナチュラルマイナースケール。
譜例4は6弦からスタートする
Gナチュラルマイナースケール。

譜例3 Cnatural minor scale 
 


譜例4 G natural minor scale 
 


譜例5は5弦からスタートする
Cハーモニックマイナースケール。
譜例6は6弦からスタートする
Gハーモニックマイナースケール。

譜例5 C harmonic minor scale
 

譜例6 G harmonic minor scale
 

上記譜例はもちろん他のkeyでも練習すること。
ピッキングテクニックの向上とともに、
左手のストレッチにも効果があります。