リズム


 リズムの基本のおはなしです。


図1

 図1は全音符から細分化されていく音符を
あらわしています。
1番上の白玉を全音符といい、
4拍(4分音符4つぶん)の長さをもちます。
2番目は2分音符といい、
2拍(4分音符2つぶん)の長さをもちます。
3番目は4分音符といいます
(4/4拍子では1小節に4つ、3/4拍子では
1小節に3つ入ります)。
4番目は8分音符といい4分音符が2つに
分割されます
(イ・ト、二・ト、サン・ト、シ・トと発音すると
わかりやすいです)。
5番目は16分音符といい4分音符が4つに
分割されます
(タタタタ、タタタタ、タタタタ、
タタタタと発音するとよい)。

図2

 図2は16分音符系のバリエーションです。
それぞれをタタタタ、タータタ、タタター、
タータ、タター、タタータと発音しますが
覚えにくいようでしたら図のように言葉を
当てはめてみるとわかりやすいでしょう。
食べ物でまとめてみました。
16分系の下に奇数系の3連符も
書いておきました。


メトロノームはたいせつ?

 一般的にリズム感がよいというのは、
躍動感があるとか、ノリがいいなど、
多くの表現があります。
生きた演奏は決して、メトロノームのような
無機的なものではありません。
しかし、正確なリズムの理解と演奏力が
あってこそ、はじめて自由になれるものです。
好きな曲にあわせて練習するだけでは
危険です。
なぜなら、リズムが曖昧のままなんとなく
弾けた気分になってしまう可能性があるからです。
普段の練習には必ずメトロノームを使う癖を
つけることが大切です。

リズム感の鍛え方

 必ずメトロノームを使用することを
前提にしてください。

1.4分音符をメトロノームのBPM60くらいに
あわせ、図1、図2のどのリズムでも
瞬時に手で叩けるようにする。
2.1の練習ができたら、左手で左足の
ひざを4分音符で刻み、右手で右足のひざを
上記リズムで自由に叩けるようにする。
3.1.2ができたら、どちらの足でもいいので、
4分音符を踏みながら上記リズムで
ギターストロークやピッキング練習をする。

図3

 図3はストローク、ピッキングの際の
アップ、ダウンの合理的パターンです。
それぞれのリズムの連結、連続に有効です。
3連符は奇数なので連続する場合は
ダウン・アップ・ダウン、アップ・ダウン・アップの
拍の頭で入れ替わるパターンか、
ダウン・アップ・ダウン、ダウン・アップ・ダウンの
拍の頭で強制的にダウンにするパターンの
どちらかでしよう。
曲のテンポや曲調によって使いわけられる
ようにしておきます。


注意点
 
 メトロノームを使いながらも自分のリズムが
正しいのかが、わからない時は録音して
客観的に聞いてみたり、
リズム感のよい人に聞いてもらい判断、
補正してもらうとよいでしょう。
ありがちなミスで多いのは3連符が
タタタ(トマト)ではなくタータタ(トーマト)や
タタター(トマトー)になってしまうことです。
特に、直前に16分系のリズムを弾いていると、
つられてこのような現象になることが
ありますが、ここはつられないよう正確な
リズムを心がけてください。

 リズム感を鍛えていくことは器楽演奏、
歌、すべてに共通した重要なことです。
歌を歌うにせよ、楽器で伴奏するにせよ、
アドリブを弾くにせよ、正しいリズム感なしに
成立するものではありません。
日常生活の中でも、テレビやラジオから
流れてきた音楽が、これは4拍子かな?
3拍子かな?ちょっとはねているから3連系かな?
などと、注意して聴く習慣も身につくとよいですね。