ドリアン Dorian
教会旋法のドリアンは
1、2、♭3、4、5、6、♭7という構成音で
なりたっています。
Cをルートとすると、
C、D、♭E、F、G、A、♭Bということになります。
Cナチュラルマイナースケールとの比較で
わかりますが、ドリアンの特徴音は
ナチュラルなAです。譜例1参照。
譜例1
譜例2はドリアンを使った有名な
イングランドの民謡「グリーンスリーブス」の
出だしです。Cドリアンを使用しています。
譜例2
譜例3は「グリーンスリーブス」をあえて
Cナチュラル・マイナー・スケールにしてみました。
譜例3
2つのグリーンスリーブスを聴き比べてみると、
やはりドリアンを使った方が胸にぐっときますね。
浮遊感があるように感じられます。
図1
図1は6弦から始まるドリアンのポジションです。
譜例4
譜例4はCドリアンのダイアトニックコードです。
B♭メジャースケールの2番目から始まった
ものと考えてもよいですね。
ドリアン ボサノバ風
ドリアンでアドリブをとってみました。
コードはCm7、F7/Cという2コードです。
特徴音であるAの音を意識的に使いました。
バッキングのみのカラオケです。
図1のドリアンスケールを弾いてみてください。
ルートは6弦の8フレットから。
Aの音を弾いたときに気持ちよくなることでしょう。